採用担当者が特に「採用するか/採用しないか」の判断材料とする転職面接時の「質問」。どんな質問が来るのか?答えられない場合はどうしたらいいか?といったように不安に感じている方がいると思います。
この記事では
- 採用担当者の質問の意図
- どんな質問が来ても「採用したい」と思わせる回答
- 想定外の質問で答えられないときの対処法
を詳しく解説しています。この記事を読んで、採用担当者に「この人と働きたい」と思わせ、希望の年収・労働条件での転職を成功させましょう。
- 面接質問の採用側の意図5つ・質問への答え方
- 【面接の質問例集一覧】各質問の意図・回答例38個
- 質問例1:あなたの「短所」はなんですか?
- 質問例2:あなたの「長所」はなんですか?
- 質問例3:あなたの「趣味」はなんですか?
- 質問例4:「最近の気になるニュース」を教えてください
- 質問例5:「退職理由」はなんですか?
- 質問例6:あなたの「苦手なこと」はなんですか?
- 質問例7:転勤は可能ですか?
- 質問例8:他社の選考状況はどうですか?
- 質問例9:「志望動機」を教えてください
- 質問例10:あなたの「強み」はなんですか?
- 質問例11:あなたの「弱み」はなんですか?
- 質問例12:「10年後の自分」は何をしていたいですか?
- 質問例13:「5年後の自分」は何をしていたいですか?
- 質問例14:「3年後の自分」は何をしていたいですか?
- 質問例15:「家族構成」について教えてください
- 質問例16:友達は多いですか?
- 質問例17:健康状態はどうですか?
- 質問例18:100万円もらったら何に使いますか?
- 質問例19:あなたにとって仕事とは?
- 質問例20:お酒は飲めますか?
- 質問例21:「アルバイト経験を通じて学んだこと」は何かありますか?
- 質問例22:クラブ活動は何をしていましたか?
- 質問例23:一人暮らしですか?
- 質問例24:もし不採用だったらどうしますか?
- 質問例25:人間関係に問題はありませんか?
- 質問例26:自分を動物やものに例えると?
- 質問例27:入社時期はいつごろになりますか?
- 質問例28:内定を出したら来てくれますか?
- 質問例29:卒業研究では何をしましたか?
- 質問例30:周りからどう思われていますか?
- 質問例31:好きな四字熟語は何ですか?
- 質問例32:「今までで一番うれしかったこと」を教えてください
- 質問例33:愛読書は何ですか?
- 質問例34:弊社の改善点は何ですか?
- 質問例35:今日の朝食は何ですか?
- 質問例36:無人島に行くなら何を持っていきますか?
- 質問例37:結婚の予定はありますか?
- 質問例38:得意科目はなんですか?
- 質問例39:「苦労したこと・困難を乗り越えた経験」はありますか?
- 職種別の質問例・回答例12コ
- 面接で質問されない・少ない理由
- 面接の質問で答えられない場合の対処法
面接質問の採用側の意図5つ・質問への答え方
面接時に一番大切なことは、採用側の質問の意図を素早く汲み取り、適切な回答をすることです。的外れな回答が多いと、質問の意図が伝わらないと見られ、コミュニケーション能力が疑われます。採用側に好印象を与えるためには、先ずは質問内容をよく聞き、誠意を持って答える姿勢を見せることです。
質問意図1:人柄を見抜く
いくら仕事の能力が高くても、職場に馴染めそうにない人は採用されにくいです。というのも、上司や先輩、同僚と普通に人間関係が作れなければ、報告・連絡・相談などのやり取りに不安があると思われるからです。更に、長く勤めもらうために、社風や方針にも合うかどうかも見られます。業務遂行に最低限必要な人間性や人柄が無い、会社の社風や方針に合わないと判断されると、ほぼ採用されません。なので、事前の企業研究は必須ですし、人間関係に不安のある人は、仕事には必要と考えて、コミュニケーション能力なども練習や訓練する必要があります。
質問意図2:リーダーシップを知る
学生時代に部活で部長やキャプテンを任されていた、あるいは、前職でプロジェクトリーダーを努めていた、などリーダー的な立場を経験していなくても、リーダーシップがあるかどうかは重要です。というのも、大事な仕事を任せても大丈夫かどうかの判断基準になるからです。リーダーシップがあるかの判断基準には、責任感、求心力、行動力、コミュニケーション力などの多くの要素が集約されます。とても自分にはそのような能力がないと感じる人も、「任された仕事は最後まで、責任を持ってやり遂げる」という責任感だけでもアピールすることです。
質問意図3:モチベーションを知る
モチベーションをどのように示すかも大切な要素です。仕事に対するやりがいや、意欲を積極的にアピールしなければなりません。実際、「なぜこの仕事がしたいのか、また、仕事でどのような成果を上げたいのか」という仕事に対する「熱意」は、採用面接時に重要視される項目の一つです。また、自分なりのモチベーション維持方法を持っているかという点も、面接で聞かれることがあります。要は、採用側は「やる気」がある人を求めているわけで、そこを相手が納得するように説明することが大切です。
質問意図4:メンタル・ストレス耐性を知る
昨今、若年新入社員の「うつ病」が多くなっています。もちろん本当に辛くて、どうしようもない「うつ病」に悩まされ、休職や退職を余儀なくされている人はたくさんいます。しかし、採用した企業としては大切な戦力を失うことになるので、このようなケースは避けたいところでしょう。このような例から、メンタル面や、ストレスに強い人が採用されやすい傾向にあります。実際仕事で失敗することはあります。そこで、切り替えを早くし、反省点を次に活かせるようにできる能力が問われます。
質問意図5:コミュニケーション能力を知る
「コミュニケーション能力」は常に企業の求める能力のトップで、面接時に最も重要視されている能力です。面接時に、コミュニケーション関連でチェックされているのは「相手の目を見て話せるか」、「ハキハキ元気よく話せるか」、「明るい性格か」、「職場に馴染めそうか」などがあります。個人の仕事力よりもコミュニケーション力が求められるのは、職場全体として効率的に仕事ができるかが重要だからです。誰かがミスをしても、誰かがフォローすることで仕事の流れを止めないで続けることができます。
面接で最も重要なことは、「この人だったら、いっしょに仕事をしてみたい」、「この人だったら、何かやってくれそう」と期待感を持たせることです。そのためにコミュニケーションが必要なのです。
【面接の質問例集一覧】各質問の意図・回答例38個
面接では、採用側の質問意図をよく理解していないと、採用側が期待した回答をすることができません。ここではよくある代表的な質問例と、採用側の意図、回答例を紹介していきます。質問の意図が理解できていれば、仮に上手く答えることができなくても、伝えたいという意志は伝わるはずです。
ここでは39個の質問と、それぞれに対する「質問意図」「答え例」を紹介します。
質問例1:あなたの「短所」はなんですか?
質問意図:短所は、自分のマイナス面を自分自信で把握・理解しているかを問うています。性格が暗いなどと、改善が難しいことは言ってはいけません。見方によっては長所にもなりうるものが、アピールにもつながります。ポイントは単に短所を答えるだけでなく、短所を克服しようとして努力している点も合わせて答えます。
回答例:私の短所は、思いついたら、すぐ行動してしまうことです。このせいで、必要物を持たずに出かけて失敗したこともありました。ですが、このような経験から、最近ではすぐに行動しないで、一旦冷静に考え、確認しながら行動するようにしています。
質問例2:あなたの「長所」はなんですか?
質問意図:短所とは逆に、自分のプラス面を把握・理解しているかを問う質問です。長所をどのような面で活かしているのか、また仕事においても長所をどう活かすか、などを述べてアピールします。
回答例:私の長所は、 協調性と忍耐力があることです。学生時代はサッカー部に所属し、守備役のディフェンダーとして日々練習に励みました。また、試合ではチームワークを大切にし、常に仲間とコミュニケーションを取りながら臨みました。その成果もあり、大きな大会でベスト4に入ったこともあります。この長所を仕事にも活かし、職場でもコミュニケーションを取りながら、確実に仕事をこなしていきたいと思います。
質問例3:あなたの「趣味」はなんですか?
質問意図:趣味はその人の人柄や人間性、何に興味あるのかを確認しています。趣味での拘りや頑張ったこと、それにより何を身に付けたか、それを仕事にどう活かしたいかを答えます。
回答例:私の趣味は将棋です。得意な戦法に拘り、本を読んで勉強しています。将棋を始めて集中力が付きました、詰将棋なども解くことで、先の展開を見据え考える力も付きました。この経験を仕事にも活かし、次の展開を見据えた行動と、集中力でミスの少ない仕事をしていきたいと思います。
質問例4:「最近の気になるニュース」を教えてください
質問意図:この質問の意図は社会的な事に、関心を持っているかどうかを確認しています。どのような事関心があり、また何を考えたかを知ることで、社会性があるかどうかを見ています。答え方としては、そのニュースに接して何を感じたか、又問題点があれば解決策はどうすればよいかも答えます。
回答例:最近の気になるニュースは、アメリカ・ラスベガスで起こった銃乱射事件です。 この事件はアメリカ史上最悪の死者数となりました。このような銃乱射事件は後を絶たず、本格的な銃規制を行う必要があると考えています。しかし、規制には反対の意見もあり簡単ではありませんが、今後の動向に注目しています。
質問例5:「退職理由」はなんですか?
質問意図:どのような考えを持って仕事を辞めたのかは、志望動機にもつながるので、採用側としては確認しておきたいところです。しかし、実際の退職理由が人間関係や、仕事についていけないなど、ネガティブな理由である場合、そのまま言うのは印象が良くありません。少し言い方を変えて、前向きな印象を与える言い方に変えた方が無難です。
回答例:私は長年営業職で、顧客周りや、新規開拓など積極的に仕事に取り組んできました。しかし、年齢を重ねて、最近はで仕事のスピードが落ちてきた事を実感するようになりました。そこで、私の仕事は若い社員に任せ、少し別の方向で自分の力が発揮できないかと考えるようになりました。伝票入力や、スケジュール管理など営業事務職にも以前から興味があり、これを機会に退職いたしました。職業訓練でパソコンのスキルも身に付け、今では事務職でやっていける自信が付きました。
質問例6:あなたの「苦手なこと」はなんですか?
質問意図:短所に似ている面もありますが、「必要なことなのに、苦手だと思っていること」を言います。 これも仕事に置き換えて、自分自信で何が必要かを自覚しているか、また苦手であれば、どうやって克服しようとしているかを聞きたいのです。
回答例:私は整理整頓が苦手です。前職場や家庭などで、必要な物がどこにあるのかが思い出せないことがよく有りました。そこで、身の回りの物を一度整理し、置く場所を決め、不要な物は処分するなどして、整理しました。整理することで、効率良く作業ができるようになり、気分も軽くなる感覚を得ました。これからもこの気持ちを忘れずに続けていきたいと思います。
質問例7:転勤は可能ですか?
質問意図:この質問は、仕事に対しての「やる気度合い」を見ています。 面接先の企業に本気で就職したいのであれば、どこでも転勤可能なはずです。それでも家庭の事情などで、どうしても転勤が難しい場合は、正直に事情説明をして少しでも事情を理解してもらえるようにするしかありません。ただし、その場合でも、転勤可能な場合に比べると不利なのは変わりません。
回答例:(転勤可能な場合)…はい、転勤は大丈夫です。新しい場所に行くのは新鮮な気持ちになれますし、また私は環境に順応するのは早い方なので、問題ありません。
(転勤不可能な場合)…申し訳ありません。現在は病気の祖母を父母が中心で介護していますが、私が遠くに行くと不便なこともあり、当面転勤は難しいです。しかし。状況は変化することもありますし、私が御社で働きたいという意欲には変わりありません。
質問例8:他社の選考状況はどうですか?
質問意図:この質問が出たら、希望があると考えて大丈夫です。というのは、まだ採用側が全員の面接が終わっていない状況で、どのくらいの期間返事を待ってくれるのかを探っています。なので、正直に答えて大丈夫です。ただし、本命の企業の場合は、その旨も忘れずに伝えましょう。
回答例:現在、他に2社応募しています。1社は試験済みで結果待ちです。3社の中で御社が第1希望ですので、結果を早めにお知らせいただけると幸いです。
質問例9:「志望動機」を教えてください
質問意図:志望動機は面接質問の核となる質問だけにしっかりと答える必要があります。志望動機が曖昧だと採用側も、相手に熱意が感じられません。ポイントは2つです。一つは「なぜ、この仕事なのか?」、2つ目は「なぜ、この会社なのか?」です。なぜ、その会社を志望するのか上手く理由が言えない人は、企業のサイトなどで予め情報を集めておきます。その中で自分が共感、共鳴する部分を見つけて動機としてください。
回答例:私は学生時代から物作りに興味があり、特にパソコンなどを使ったソフトウェア作成に力を入れました。勉強の結果、資格試験にもチャレンジして複数の資格に合格することができました。ソフトウェア作成をしたり、データ分析をすることで、処理の効率化や有益な情報を得られるなど、この仕事の創造的な面に強く惹かれています。御社は携帯電話を使った新しいサービスの開発を始めるなど、新しい可能性を広げられています。また、地元企業と連携して、情報活用で地域活性化にも取り組んでおられることを知りました。私も御社の一員として、チャレンジ精神を持ちながらソフトウェア開発に取り組みたいと強く思いました。また、地元の活性化のためにもアイディアを出して、少しでも力になりたいと思い志望しました。
質問例10:あなたの「強み」はなんですか?
質問意図:「強み」は長所とも重なりますが、性格的なことを述べることが多い長所に比べて、後から身に付けた能力などを言うと、長所と区別できます。これも採用側からすると、この人の武器は何か、採用すれば会社にどのような効果、メリットがあるのかを知りたいのです。
回答例: 私の強みはパソコンを使った分析力です。データを表計算ソフトに入力し、数字を表やグラフ化することで、現状分析、また未来予測などをすることが得意です。実際にマイカーの給油量を入力し、毎月のガソリン使用量から年間の使用量、金額をグラフ化し、どの月の使用量が多いか少ないかなどを分析して、ガソリン節約につなげたことがあります。この強みを御社でも活かし、数字から売上状況把握など、業務改善などにつなげていきたいと思います。
質問例11:あなたの「弱み」はなんですか?
質問意図:「弱み」はこれも短所とも重なり、なかなか区別は難しいところですが、弱点が改善されると、逆にアピールポイントになるようなことを言うとよいでしょう。これも採用側からすると、自分の弱点を認識できているのかを知りたいのです。その上で改善しようと努力していることも合わせて述べます。ちなみに、「弱みはありません」と答えるのは自己分析ができていないとみなされ、マイナス評価につながります。
回答例:私の弱みは、人前で緊張しやすいところです。学生時代での発表会では、上手く発言できなくて、悔しい思いをしたこともあります。それ以来、説明会などに参加した際は、積極的に人前で質問をするなど、発言するようにしています。まだ、克服できたとは言えませんが、かなり改善されてきたと実感しています。ゆくゆくは社内や顧客の前でプレゼンテーションができるようになりたいと思い努力しています。
質問例12:「10年後の自分」は何をしていたいですか?
質問意図:この質問は長期的な展望を持っているかどうかを確認しています。行動に計画性があるかどうかの確認もあります。イメージとしては仕事に成功し、家庭も築いて、理想に近い自分を語ることになります。また、考えていなくても、とっさに10年後の自分を想像しなければなりません。臨機応変な対応力も問われます。
回答例:10年後の私は、御社で経験を積み、多くのプロジェクトに関わり成功させ、現場をまとめる幹部社員や部門リーダーとして活躍したいと考えています。また私生活では結婚し家庭を持ち、子供にも恵まれていることを望みます。
質問例13:「5年後の自分」は何をしていたいですか?
質問意図:この質問は中期的な展望を持っているかどうかを確認しています。10年後に向けての中間目標を答えるとよいでしょう。5年後にどのような仕事をしているかで、10年後も決まるので、この時期は大事な時期と認識して答えてください。計画性を持って仕事に臨めるのか確認の要素が強い質問です。
回答例:5年後の私は、御社で中堅社員として経験を積み、多くのプロジェクトに関わり、成功に導きたいと考えております。また私生活では結婚し家庭を持ちたいと考えています。
質問例14:「3年後の自分」は何をしていたいですか?
質問意図:この質問は短期的な展望を持っているかどうかを確認しています。入社してから3年間をどう過ごすかを答える質問になります。自分の持っている当面の目標を答えればよいでしょう。
回答例:3年後の私は、御社で新人として、仕事を覚える時期も終わり、中堅社員としてどんどん経験を積み重ねていく時期になると考えます。積極性、計画性を持って仕事に臨み、プロジェクトにも参加し、御社に貢献していきたいと思います。
質問例15:「家族構成」について教えてください
質問意図:現在、面接時に家族構成を聞くことは、厚生労働省の「公正な採用選考の基本」により就職差別につながる行為として、配慮すべき事項とされています。ただし、これ自体は違法行為でないので、企業によっては聞かれることはあります。もし、聞かれた場合は単に「私と父、母と…」など、当たり障りのない答え方で十分でしょう。もし、更に家族の年齢、職業、などまで聞いてきたら、人事のコンプライアンス(法令遵守)に疎い会社だと疑わざるを得ません。
回答例:はい私と、父、母、姉の4人家族です。
質問例16:友達は多いですか?
質問意図:交友関係を聞くのは、人付き合いができているかの確認です。友達が極端に少ないと、人付き合いが苦手なのかと判断されてしまいます。また、度を超えて、交友関係が広いと答えるのも印象が良くありません。常識的な人数で答えましょう。お互いを高め合う存在としてアピールできれば、印象が良いでしょう。関連する質問として「友人からどう思われているか」「友人とはどのような付き合い方をしているか」などがあります。
回答例:はい、友人は多い方だと思います。友人10人程で、ドライブに行くこともあります。ただし、親友と呼べる友達は4~5人位です。親友とは悩みの相談に乗ったり、乗ってもらったり、色々な話もします。また、お互い負けん気が強いので、ライバル意識もあります。就職してもお互い頑張ろうと励まし合える存在です。
質問例17:健康状態はどうですか?
質問意図:健康状態については、例えば運送業や機械作業など、持病などの症状の変化によっては、業務に支障きたす可能性がある職種の場合などで聞かれることがあります。仮に持病があるとしても、特に業務に支障がなければ、こちらから言う必要はないでしょう。
回答例:はい、今まで大きな病気もしたことがなく、いたって健康です。体力には自信ありますので、積極的に業務をこなしたいと思います。
質問例18:100万円もらったら何に使いますか?
質問意図:この質問では人柄や潜在的な願望、価値観などを確認しています。質問は「使う」なので「貯金する」では質問の答えになっていません。あくまで、何に使うかを答えます。しかも、本人の人柄や価値観が伝わるような使い方を述べる必要があります。自分の為に使う、または家族の為に使うなど答えは様々ですが、採用側の人材像にマッチしているのかもチェックされます。
回答例:100万円あれば、父母や兄弟とヨーロッパに家族をしたいと思います。私は特にフランス、パリにあるルーブル美術館に興味があり、行ってみたいです。「モナリザ」を始め有名絵画や美術品がたくさん展示されていると聞いています。ヨーロッパの文化や歴史を現地で感じることで、新しい発見があると考えています。
質問例19:あなたにとって仕事とは?
質問意図:面接者の仕事に対する考えや、価値観が社風や会社の方針にマッチするかを見ようとしています。採用側の期待している答えと、余りにもかけ離れてしまうと、採用は難しくなるでしょう。
回答例:私は仕事を通じて、人の役に立ちたいと考えています。学生時代に福祉施設でボランティアをしたことがきっかけとなりました。誰かのために役に立つことが、自分に喜びにつながります。また御社へ貢献することで、御社と共に自分自身も多くの経験を積み、成長できると考えています。仕事にやりがいを感じるためには、まず自分から積極的にチャレンジしていくことが大切です。人の役に立つためにはどうすればよいのか、考えながら行動していきたいと思います。
質問例20:お酒は飲めますか?
質問意図:いわゆる「飲みにケーション」 ができるのかを確認しています。営業での接待の機会が多い会社や、お酒が好きな社員が多い会社では聞かれることがあります。やはりこの場合は、お酒が飲める人のほうが会社に馴染みやすいという考えがあります。普通に飲める場合は返答に困りませんが、少しでも飲めるのであれば、「飲めます」でよいでしょう。しかし、全く飲めない人はどう答えればよいでしょうか。その場合でも、お酒の席の雰囲気は好きだと言うことはできます。
回答例:普通に飲める場合…はい、飲みます。友人とも時々飲みに行くこともあります。
少し飲める場合…はい、お酒は強くはありませんが、友人などに誘われて、飲みに行くことがあります。
全く飲めない場合…私は、お酒は飲めませんが、お酒の席は楽しいので、誘われれば参加しています。
質問例21:「アルバイト経験を通じて学んだこと」は何かありますか?
質問意図:アルバイト経験で苦労した点、気が付いた点、改善点など自分で考えたことがあるかを聞くことで、自分で考えて行動できる面があるかどうかを見ています。 また、学んだことを仕事にどう役立てるのかもポイントです。
回答例:スーパーマーケットで、品出しのアルバイトをしていました。時間帯によって変わる、売れ筋商品の把握や、お客様にアピールできる店内ディスプレイの方法など、試行錯誤することもあり苦労しました。しかし、苦労の甲斐があり、徐々に売れ筋商品の品出しのタイミングや、売り上げにつながるディスプレイのコツがつかめるようになりました。この経験から店内の売り場は日々、時間ごとに変化しているので、それに対応する力が必要だと実感しました。この経験を仕事にも活かし、時間に対応した仕事の仕方を考えていきたいと思います。
質問例22:クラブ活動は何をしていましたか?
質問意図:やはりクラブ活動を通じて学んだことを、仕事にも活かせるかを聞いています。クラブ活動を通じて、苦労した点、学んだことなどを答えます。クラブ活動をしていない場合は、他の学業以外の活動が無かったか考えましょう。ボランティア活動や生徒会、文化祭、体育祭などでもよいです。経験から学んだことを言えるようにしておきます。
回答例:私は学生時代に野球部で内野手をしていました。日々の練習ではコーチや監督がグラウンドに来る前に、キャプテンと部員で練習メニューを考えて自主的に練習をしていました。また試合後は勝っても、負けてもミーティングを欠かさず、その試合の良い点、悪い点を話し合い、次の試合に活かすようにしていました。私はこの経験から、自分で考えて行動する自主性、また反省点を次に生かす適応力が身についたと感じています。これを仕事にも活かし、自主性を持って行動し、良い点は継続し、悪い点は改善できるようにしていきたいと思います。
質問例23:一人暮らしですか?
質問意図:自立した生活ができているかを聞くことで、自主性、自立性があるかを見ています。親元に住んでいるからダメだというわけではないので、その場合もしっかりと、自立性があることをアピールします。また、就職が決まれば一人暮らしをする予定がある場合は、そのことを伝えておきましょう。
回答例:(一人暮らしの場合)… はい、一人で暮らしをしています。始めたばかりの頃は、炊事、洗濯など大変に思いましたが、慣れてくるとコツがつかめて、今ではだいぶ楽になりました。また時間の使い方も自分で決めなければいけないので、予定を作っていくことで、計画性がつきました。
(親と同居の場合)…いいえ、今は両親と一緒に住んでいます。週末など自分の物は自分で選択しますし、時々ですが自分が料理当番として、両親に料理を作ることもあります。また、就職を機会に一人暮らしをする予定です。ぜひ、よろしくお願いします。
質問例24:もし不採用だったらどうしますか?
質問意図:このような面接者にプレッシャー をかけてくるような質問は、面接者の本気度を試しているとみてよいでしょう。ここで消極的な回答をしてはマイナス評価されてしまうので、是非とも採用してもらいたいという意欲を積極的にアピールしましょう。
回答例: 私は御社が第一希望ですので、是非とも採用されたいと思っています。私の長所である行動力とコミュニケーション力を活かし御社に貢献していきたいと思います。採用不採用は御社の判断に従うしかありませんが、是非ともよろしくお願いいたします。
質問例25:人間関係に問題はありませんか?
質問意図:コミュニケーション力や人間関係の構築は、社会人としての大切な要素なので、何度も確認しておきたいところです。ここではマイナスな回答は厳禁なので、コミュニケーションがよくできる、前向きな人間性を強調します。
回答例: はい、問題ありません。私は友人も多い方ですし、何かトラブルがあっても、お互いがよく話合って理解を深めてきました。この経験か職場においても、上司、先輩の方々、同僚ともよくコミュニケーションを取りながら仕事を進めていきたいと思います。
質問例26:自分を動物やものに例えると?
質問意図:志望動機はや長所短所など、定型的な回答が多くなることがあります。その中でこの質問をすることによって、とっさの発想力や言葉の影に隠れた本音などを聞き出そうとしています。こういった変化球的な質問は、メインではないので、素直に自分の性格に近いと思わせる動物や物を、元気よく答えておきましょう。
回答例: はい、私は猫です。マイペースで自由な面がありますが、周りをよく見て慎重に行動することもできます。このような性格から猫に近いと思っています。
質問例27:入社時期はいつごろになりますか?
質問意図:言葉どおりの入社時期の確認と、具体的な日にちを確認することで、本気で入社する意志があるのかを確認しています。すでに退職している場合は問題ありませんが、在職中に面接を受けている場合は注意が必要です。平均的な日数として、内定から1ヶ月以内に入社ができない場合は、その理由も答える必要があります。
回答例: 在職中ですので、もし採用を頂いた場合は、1ヶ月半後の入社をお願いしたいと思います。現在継続中のプロジェクトがありまして、約1ヶ月後には終了予定です。その後の業務引き継ぎ等に半月はかかる見込みです。もちろん、仕事のめどが早く付けば、その分入社時期も早めることができますので、出来だけ早く入社できるように努力します。
質問例28:内定を出したら来てくれますか?
質問意図:第一希望の企業であれば、問題なく答えることができるでしょう。しかし、それ以外の場合であっても「他社の結果待ちもあり考えたい」などと言う必要はありません。入社の意志を伝えるべきです。実際に辞退することになっても、採用側は想定内です。これも面接者の反応を見て本気度を探っています。
回答例: はい、ぜひ御社で働かせて頂きたいと思います。よろしくお願いします。
質問例29:卒業研究では何をしましたか?
質問意図:学生時代に何に興味を持ち、何を考えたか、また、研究内容を仕事にも活かせるのかを聞いています。 同時に人間性など様々なことが分かるので、丁寧に研究目的、内容などを話しましょう。プレゼンテーション能力があるかも見られます。
回答例: 私は日本各地で進む、過疎化・高齢化について関心を持ち、現状分析、対策方法などを研究しました。実際に、ある山村に出向き、現地の方の話を伺い、深刻な現状を目の当たりにしました。すでに人口増加のための移住誘致などの取り組みを進めている自治体も多くありますが、急には解決しない問題だと分かりました。しかし、徐々ではありますが、取り組みの効果が現れ始めた自治体もあり、継続した取り組みが必要だと実感しました。この研究から、問題に対する取り組み方や、実際に自分の目で見る大切さが分かりました。仕事においても、忍耐強く取り組み、行動力を活かしていきたいと思います。
質問例30:周りからどう思われていますか?
質問意図: 自己分析に関する質問です。自分は周囲からどのように思われているかを、自分で理解しているのかを問うことで、周囲に配慮した行動ができるのか、また、職場でも良好な人間関係が築けるのかを確認しています。
回答例: 私は、友人などからは面倒見の良い人だと思われていると思います。個人的な悩みを相談されたりすることも多く、その度に話しを聞いたり、アドバイスをしています。しかし、一方で優柔不断な面を指摘されたこともありました。最近では決めるべきことは、すっきりと決断が早くできるように努力しています。
質問例31:好きな四字熟語は何ですか?
質問意図: 面接者の性格や、信念などを確認しています。仕事にもプラスになるような回答が望ましいでしょう。
回答例: 私の好きな四字熟語は「十人十色」です。私は人にはそれぞれの個性があり、お互いが理解、尊重することで良い人間関係が築けると考えています。仕事においても、周囲の理解と尊重を深めて、仕事がしやすい環境作りに貢献していきたいと思います。
質問例32:「今までで一番うれしかったこと」を教えてください
質問意図: 何に感動するかは人それぞれですが、その人の価値観や人柄が社風に合うかなどが見られます。成功体験を通して得たもの、仕事にどう活かすかを答えましょう。
回答例:私は学生時代にサッカー部に所属しており、全国大会に出場できたことです。苦しい練習の結果、地域リーグでの優勝することができたのは、チーム一丸となって取り組んだ守備、攻撃の連携、また試合での声出しなどが結果として現れたのだと思います。全国大会では強豪チームと当たることになり、チーム力の差を見せつけられる結果となりましたが、それも大きな経験となりました。仕事においても諦めずに取り組み成果を上げていきたいと思います。
質問例33:愛読書は何ですか?
質問意図:本を読む習慣があるかどうか、また、どのような本に興味を持っているのか、本を読んでどのような感想を持ったかを見ています。知識欲や読解力があるかもチェックされるでしょう。本を読むことで、いろいろなことに興味を持ち、仕事にも積極的に取り組むことができる点をアピールしましょう。
回答例:私は中学生の頃から図書館で江戸川乱歩の推理小説などを借りてよく読んでいました。その影響もあり、私の愛読書は「推理小説」です。最近では東野圭吾さんの作品はどれも興味深く、いつも一気に読んでしまいます。巧妙に仕組まれたトリックやどんでん返しがいつ来るのか、また感動するストーリーもあり、読んでいて飽きません。小説を読むことで、別世界が体験でき、良い気分転換ができます。また教養を付けるためにも、気になるタイトルの新書もよく読んでいます。仕事おいても何事も興味をもち新鮮な気持ちで取り組みたいと思います。
質問例34:弊社の改善点は何ですか?
質問意図:この質問は、事前にしっかりと企業研究をしているかを問うています。その上で、問題点がないかいどうか、疑問点などを挙げさせ、改善策を提案させることで、社員として問題点を共有する意識、仕事に対する意欲などを見ています。
回答例:御社の問題点の一つに 、工場の海外進出に伴い現地従業員への教育スタッフが不足しているという点があると思います。生産稼働率は横ばいで変化がみられないからです。生産性を上げるためには現地従業員はもちろんですが、教育スタッフの増員を提案します。そのための人材確保や教育システムの構築が必要かと考えます。もし、採用になったあかつきには、私も御社の発展のために努力して参りたいと思います。
質問例35:今日の朝食は何ですか?
質問意図:面積の冒頭に聞く確率が高い質問です。まず、本格的な質問に入る前に緊張をほぐす意味合いがあります。またちゃんと朝食を取る生活習慣があるかも問われますので、何気ないようでいて大切な質問です。また朝食から話が発展することもあり、会話力も見られることがあります。
回答例:今日の朝食は、トーストとコーヒーにヨーグルト、それとゆで卵です。今日は面接があるので、いつもより早起きをして、ゆっくりと朝食を取る時間ができました。比較的緊張しないで、面接に臨めていると思います。よろしくお願いします。
質問例36:無人島に行くなら何を持っていきますか?
質問意図:面接者の性格や人柄、本音などを聞き出そうとしています。 明確な答えはありませんが、自分の人柄が分かりやすく、アピールにつながりそうな物を選びましょう。水などを選ぶと現実的なタイプ、趣味の物であれば、こだわりがあるタイプなどと判断されやすいです。
回答例:一つだけなら、私は「愛読書」を持って行きます。繰り返し読むことで、希望が感じられると思うからです。絶望的な場面に遭遇しても、直ぐに諦めないで、希望を持ってチャレンジしていきたいと思います。
質問例37:結婚の予定はありますか?
質問意図:女性の場合は結婚することで出産、育児休暇などの問題があるので、採用側としては確認しておきたいところです。回答のポイントとしては、結婚の予定があれば正直にいうべきでしょう。その上で結婚しても仕事は続ける意思を伝えておきます。また、産前産後休暇や育児休暇を取得することになっても、育児をしながら仕事を続ける旨を伝えておきます。
回答例:当面結婚の予定はありませんが、結婚しても仕事は続けていくつもりですし、子供もすぐには生むつもりはありません。結婚して子供ができた場合は、産前産後休暇をいただくことになりますが、その後は育児と仕事を両立させていきたいと思います。
質問例38:得意科目はなんですか?
質問意図:得意科目を聞くことによって、なぜその科目が好きなのか、どのように取り組んだのかを聞いています。勉強に取り組む姿勢が、仕事にも役立てそうかもチェックされます。学習に苦労した点など、その取り組み方が仕事にも活かせることをアピールしましょう。
回答例:得意科目は「経済」です。経済はお金を扱う学問であり、生活に密着した学問というところに興味を持ちました。景気の上昇・下降に連動して物価や貨幣価値が変動する点など、経済の仕組みは複雑ですが、自分で図解を作成するなどして、理解を深めていきました。この経験を活かし、仕事においても、創意工夫をしながら取り組んでいきたいと思います。
質問例39:「苦労したこと・困難を乗り越えた経験」はありますか?
質問意図:新卒採用試験ではよくある質問の一つです。困難な事に突き当たった時に、それをどのように乗り越えたのか、そこから何を得たかを聞くことで、成長した経験や対応力があるかを見ています。主に勉強で苦手科目を克服した経験や、クラブ活動での経験を語ることが多いでしょう。
回答例:私は英語が苦手でした。そこで、まず苦手単語を集めた単語帳を作成し、とにかくたくさん覚えることに集中しました。その結果、単語の意味が分かることで、英文全体の意味も理解しやすくなり、テストでも高得点を取れるようになりました。この経験を仕事にも活かし、問題解決のポイントがどこにあるのか、的確に判断し、実行していきたいと思います。
職種別の質問例・回答例12コ
職種別によくある質問というのがあります。職種や業界特有の質問事項をチェックし、対策を考えおくことで、より適切な回答ができます。特に異業種に転職する際には、その業界共通の事情や特徴を掴んでおくようにします。
ここでは12コの職種の質問と回答例を紹介します。
1:「SE」に特徴的な質問と回答例
質問例:担当現場で、原因不明のトラブルが発生した場合に、どう対処しますか?
回答例:まずトラブル箇所の特定が先決ですが、トラブル内容から原因を複数想定しリストアップします。 そのリストから一つ一つ原因確認テスト行い、トラブル箇所と原因を特定していきます。テストの結果トラブル箇所と原因が特定できれば、対処方法と費用、期間などをまとめて上司に報告し、指示を仰ぎます。またユーザーに対してもトラブルの経緯を報告して理解してもらいます。
2:「介護」に特徴的な質問と回答例
質問例:これまで、高齢者との関わりがありましたか?
回答例:私には祖父、祖母がおりまして、子供の頃から父母が仕事で忙しいときなどによく面倒をみていただきました。また学生時代にはボランティア活動で福祉施設の手伝いをしたことがあります。高齢者に方に喜んでいただいた経験が今回の動機にもなっています。なので、高齢者の方には抵抗なく接することができます。
3:「看護師」に特徴的な質問と回答例
質問例:残業はできますか?また夜勤も可能でしょうか?
回答例:私には子供がおりますが、延長保育を頼んであるので、少々の残業なら対応できます。夜勤も週1~2日程度であれば、子供は夫に協力してもらうことで対応できます。
4:「栄養士」に特徴的な質問と回答例
質問例:献立作成をするときは、何に気を付けていますか?
回答例:衛生管理はもちろんですが、私は季節や、食べる人の年齢などに気を付けています。また、調理方法が同じ料理が続いたり、栄養素が偏ったりしないようにバランスのよい献立になるように考えています。料理は見た目も大事なので、できるだけおいしく見えるように盛り付けも工夫しています。
5:「教員採用試験」に特徴的な質問と回答例
質問例:今の教育に欠けているとこは何だと思いますか?
回答例:生徒に多くのことを体験させて、そこから興味があること見つけてもらう体験型学習の時間をもっと増やすべきだと考えます。自分の将来を考える時に、子供の時に興味を持ったものは、その後も影響してきます。そのため選択肢を増やすための取り組みが必要だと思います。そのためには体験学習をコーディネートする教員が必要ですが、教育委員会などと協力していければとよいと考えています。
6:「経理」に特徴的な質問と回答例
質問例:簿記の資格試験に合格していますが、学校ではどんな勉強をしましたか?
回答例: まず簿記の基礎理論を学習し、仕訳伝票作成や総勘定元帳などの記入を通して実務演習もしました。その後簿記検定試験対策として、問題集や過去問題を解く練習を重ね、簿記検定試験に合格することができました。商業簿記以外にも工業簿記などもあり苦労しましたが、数多くの答案練習を重ねた結果だと思います。実務に即したコンピューター会計もパソコンで練習しています。学校で勉強したことが仕事に活かせるように頑張ります。
7:「福祉」に特徴的な質問と回答例
質問例:福祉士に求められる資質を3つ答えてください。
回答例:一つ目は注意力です。高齢者や児童、障碍者の方々に何か変化はないかを常に気を付けて見ることで、予測対応ができます。二つ目は冷静な判断力です。何かトラブルがあっても過去の事例などから対応策を考える力です。三つめは笑顔です。常に笑顔で接し、入所者に安心してもうことです。何でも話してもらえる関係が大切だと思います。
8:「アパレル」に特徴的な質問と回答例
質問例:当店の商品はよく利用されていますか?またどのような点に特徴があると思いますか?
回答例:ブランドイメージが私の好みなので、よく利用しています。御社の商品は20代~40代までをターゲットに、幅広い層に合わせた商品展開に特徴があると感じます。それにもかかわらず魅力的なデザインの商品が多く、飽きさせないのが人気のポイントかと思います。また接客も丁寧で、お客様のイメージ、ニーズをすぐに把握しての対応が、よく行き届いていると感じました。
9:「営業」に特徴的な質問と回答例
質問例:もし、売上げ目標が達成できなかった場合どうしますか?
回答例:まず、目標達成できなかった原因がどこにあるのかを見極めます。スケジュールの組み方、訪問先の選択、商品説明の仕方などをもう一度、洗い直すことで、問題点が見つかるまで追及します。その後、問題点を修正した営業計画を作成し、先輩や上司にアドバイスをいただきながら完成させます。その営業計画を持って、次月の売上げ目標が達成できるように頑張ります。
10:「医療事務」に特徴的な質問と回答例
質問例:医療事務員として、気を付けなければならないことは何でしょうか?
回答例:患者さんと医師・看護師の間に立って、スムーズに医療サービスが受けられるようにするのが、医療事務の仕事だと考えています。その為に患者さんに対する気配りや、医師・看護師にも患者さんの情報が伝達しやすい仕組み作りが大切だと考えています。またなにより、気持ちよく医療を受けてもらえるために、患者さんの立場にたった対応が求められると思います。
11:「保育士」に特徴的な質問と回答例
質問例:保育士を目指した理由を述べてください。
回答例:私は幼い弟や妹の面倒を見てきたこともあり、子供好きで、保育の仕事にかかわりたいと思っていました。しかし、就職時期になると他の仕事の資格をとるなどしていたので、別の仕事に就くことにしました。ところが、仕事をしていくうちにやはり、自分のやりたい仕事は保育の仕事だとわかり。一念発起して勉強をし、資格を取りました。また貴園の子供、保護者、保育士が輪となって子供の発育に必要な取り組みをしていうことにも強く関心をもち志望しました。
12:「公務員」に特徴的な質問と回答例
質問例:公務員と民間企業の違いを述べてください。
回答例:民間企業は利益を追求しないと経営が成り立ちません。それに対して、公務員は利益を度外視したサービスが提供できる点が違います。もちろんその財源は税金から賄われています。県民、市民が使う公共施設で働き、サービスを提供するのは公務員の仕事となります。税金を使って仕事をする以上は公務員には高度な倫理性や、公平性が求められますので、その言動には注意が必要です。
面接で質問されない・少ない理由
面接試験で質問が少ないと、採用の可能性が低いと見てよいでしょう。面接者に興味があれば、自然と質問数も増えるからです。採用側の意図を理解していない回答が多い、社風に合わない、意欲がないなどと判断されると、予定より早目に面接が打ち切られることがあります。
面接での平均的な質問数
質問数としては10問~15問程度が普通です、多いと20問ほど聞かれることがあります。面接時間は15分~20分程度と見てよいでしょう。質問数が10問未満の場合は採用の可能性が低いと考えられます。質問内容をよく聞き、採用側の意図を汲み取った回答を心がける必要があります。
質問数が多いのは合格の兆候?
合格の兆しが見える場合は、質問数も多めになります。より深く踏み込んだ内容を聞いたり、圧迫面接で本気度を試したりします。質問としては、他社の選考状況、出社時期、不採用になった場合など、具体的な事を質問されれば採用の可能性は高いと考えることができます。面接官は採用のプロです。興味の無い人に多くの時間を割くことはありません。質問数、面接時間が、多く、長いほど採用の可能性は高まります。
面接の質問で答えられない場合の対処法
いくら面接でよくある質問の回答を用意し、練習をしていても、面接本番では、想定外の質問をされることはあります。とっさに答えられない、言葉が浮かばない場合は、どうすれば良いのでしょうか?
答えられない場合の対処法
とっさに答えられないと思った質問については、「少し時間をください」と言って、考える時間をもらう方法があります。また、質問の意図が掴めなかった場合は、「その質問は○○ということでしょうか?」と聞き直すこともできます。長い沈黙は禁物です。場をつなぐ会話力が必要です。対応によってはピンチがチャンスに変わる大切な場面と考えて、適応力を発揮できるようにしておきたいところです。また、あまりオススメではありませんが、「その質問には答えられませんが、○○なら答えられます」と強引に質問を変えてしまう方法もあります。
普段から少々のことでは動じない平常心を養うことで、とっさの対応力が身に付きます。最後は自分に対する自信です。事前に十分に対策を考えていれば、自ずと自信も湧いてくるはずです。そのような適応力がある人材を企業は求めているのです。